いよいよ梅雨入り。雨の日にまつわるみんなの思い出・エピソードまとめ

     2023/06/15   SNSから始まる出会い

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花の季節

花がピカピカしてきた

我が家の薔薇も、ここに移り住んでから一番の笑顔を覗かせた。

間もなく6月を迎える。草木が生き生きと力強さを見せ、見ている私も元気をもらえる。

さきほど、買い物から帰宅する際、子連れの母が我が家の薔薇を見ていた。足を止めて、赤ちゃんに話しかけるように時間をかけて優しく見つめていた。嬉しくなって近づいて挨拶をしようとすると、再び親子は歩み始めた。挨拶のタイミングを逸した私は、同じように我が家の薔薇を見つめ、カメラに納めた。

実は、そこで初めて薔薇が咲いていることに気づいたのだ。我が家の庭にある花が咲いていることにも気づかない。そんな生活を私はしていたのかと、ハッとさせられた。

私は決して仕事人間ではない。仕事は真面目に取り組みたいと思ってはいるものの、最も大切なものは仕事ではなく、私自身であり、家族であり、仲間であると、そう思い続けて20年経つ。しかし、回りの草花に目を止める余裕は無かったのかもしれない。
一つのことに縛られることなく、常に全体に目をやる心のゆとりと視野の広さを身に付けたいと思った。

もうじき梅雨入りだ。今夜から雨の予報もある。少し滅入るような雨が続くかもしれないが…

せっかく洗車をしてもすぐに汚れてしまうかもしれないが…

外に遊びに行く気も失せるかもしれないが…

それとは逆に咲き誇る草花に勇気と元気を貰おう!

雨は沢山の恩恵を世界に与えてくれる。

特に日本では、梅雨の季節は、草花はもちろんのこと、様々な生き物が生きていく上で必要な季節なのだという。

私個人としても、仕事上はとても嬉しい季節だ。なんと言っても火災が減る。これに尽きる。

「私は消防士」…

日本における火災の出火原因第一位は、「放火又は放火の疑い」である。

冬の乾燥した季節は、草木も水分を失っておりとてもよく燃える。放火犯にとっては「仕事」をしやすい季節と言えよう。

逆に、草木が生き生きとするこれからの季節は、放火犯が燃やそうと思っても、なかなか燃えない。もちろん、ガソリンや灯油など、ちょっと工夫や時間をかければ燃えないこともない。しかし、犯罪者は時間との勝負。手間と時間をかければ捕まるリスクも高まる。燃やしても、ガソリンだけが燃えて、それ以外の「着火物」に延焼しにくい。
だから、私の仕事を減らしてくれる、これからの季節はとても愛おしい。

42年生きてきて本当に強く思う。平和と健康が何物にも勝る最も大切なことだ…と。

世界が全体平和にならなければ個人の幸せはあり得ない。宮沢賢治の思いのようにはなかなかいかないが、せめて、いましばらくは平和を感じていたい…

いく
さん
地域:栃木県
職業:公務員
身長:170cm
体型:スリム
血液型:
星座:山羊座

忘れない

もうすぐ6月…
梅雨の季節を迎えますね。
雨の日といえば傘
誰もが持っている傘にまつわる
想い出話を ここに残します。

※  ※  ※

夜勤に向かう時は、西日が強く
翌日お昼近くになって帰宅する時は
陽射しがじりじりと照りつけ
時には 急に雨模様になることも…
私の通勤のお供に傘は必須です。
特に6月の梅雨の季節は大活躍。

雨晴兼用の、端がヒラヒラした
女性らしい丸みを帯びたお気に入りの
黒い傘を 毎日愛用しています。

ある時、
職場の傘立てに置いておいたら
翌朝 帰る時になって忽然と姿が
消えていてどこにも無く、まさに
職場の誰かに「取られてしまった⁉」
という事がありました。

昨日まであったものが
今日にはない
ぽっかり穴が空いたみたいに
哀しい気持ちになりました。
それよりも無いと本当に困る
という感じでもありました。

ぽつんと暫く玄関口に佇んでいたら
ちょうどお掃除担当の方が通り
昨日から今日にかけての短時間で
私の傘が無くなってしまったことを
チョッとした立ち話のように話しました。
話しても意味がないだろうと思いつつ
話すだけで気持ちがどこか軽くなり
風が通り抜けるような心地がしました。
聞いてもらうって大事。

その日は いつになく
ギラギラと太陽が照りつける朝で
あぁ…もう絶対に必要。
昔、酷いアトピーだった肌の弱い私は
少しでも紫外線を浴びると肌がすぐに
やけてしまうので泣きたい気持ち。
次の勤務までにはまた用意しないと。
夜勤では、過酷な労働の後だったので
もう足元がもつれそうなくらい
クラクラしながら途中駅のデパートへ。

この際、誰もあまり持たないような
高価なものを買っちゃおう。
出かけるのが楽しみになるような
手放すことなく大切にできるような
雨晴兼用の立派な傘を….
一晩眠らなかったボーッとした頭で
そんなことを考えてしまっていました。

売り場を歩き回り
なかなかお気に入りが見つからず
差したり閉じたり、色々見て回り
やっとみつけた上品な濃紺の傘。
メーカー品で特有のマークが
浮き彫りのように織り込まれ
スラリと長く少し重たい感じで
大人の男性が持つような傘に一目惚れ。
ビニール傘の20倍位のお値段でしたが
惜しまず購入しました。

ちょっとウキウキした気分
大事にしよう…私だけの傘。

帰宅してからすぐ
職場からの電話が鳴りました。
「ごめんなさい!私とおんなじ傘で
どうしてここにあるんだろう?って
昨日間違えて持って帰っちゃった。
この次 返しますねー!」

事務の方からでした。
よく笑い話をする方です。
そういう事だったのね….
もう買ってしまった後だけれど
無事に見つかり返ってくるのなら
本当に良かった。嬉しい。
また普段使いにしましょう。

新しく購入した傘の方は
その後 なかなか使えませんでした。
ピカピカで高価で大事すぎて
どこかに忘れたらショックは大きい。
不安がよぎるのです。

何時になるか分からないけれど
好きな人とのデートの時にでも使おう
そんな時は きっと雨でも
お出掛けが楽しみになるかもね…
なんて考えていました。

その傘を
雨の日に初めておろした日。

無くしてしまったのでした。
まさか….と思った一瞬の出来事。
いつもは電車の手すりには
ひっかけないのに
たまたま友達から来たメールに返信
するため手すりにひっかけて、
そのまま何気なく目的地で降車。

ハッと
気がついた時はドアが閉まってしまい
電車はゆっくり発車してゆきました。
お気に入りの傘をのせてレールの上を
離れて行ってしまいました。

その時は絶対に帰ってくると
信じて疑わなかったのですが
数日間、何度も問い合わせてみたものの
答えは「ありません」「届けられて
いません」といったものばかり。
とうとう見つかりませんでした。
終着駅でも、一日が終わった後も
出てくることはなかったのです。

人間ではなくモノだからでしょうか
忘れ物問い合わせセンターの方も
事務的な質問をして 抑揚もなく
ありませんと無機質に答えるだけでした。
掴みたくても掴めないもどかしさを
嫌というほど味わいました。世間の皆様は
たかが傘で…と思うでしょうけれど

もはや 戻らないことを悟りました。
どなたかが手に取って
素敵な落とし物だと喜び
家に持ち帰ったのでしょうか
真実はわかりません。

でも、私は
一生忘れないと思います。
初めて使った時のワクワクした喜びを
無くした時、もう戻ってこないと
わかった時の哀しみを…

傘も恋も一期一会
傘と恋が重なったような
貴重な切ない体験でした。

マリアンヌ
さん
地域:東京都
職業:秘密
身長:152cm
体型:スリム
血液型:O型
星座:水瓶座

きっと雨が好きになる。

母親の実家の近くにあった雑貨屋さん
名前を馬麩湯堂としよう(実際は全然違う)
此処は主に傘を多く取り扱っている

馬麩湯堂はわたしが幼い頃からそこに在ったが
以前その店の前を通ると間もなく閉店する旨の知らせが貼ってあった

年に一度ふらっと立ち寄る位だけだったけど
殆どレジまで辿り着くことも無かったけど
そこが無くなっても生活に支障なんてないけれど

それでも当然のごとく掲げられていた看板が無くなるというのはどこか寂しさが沸いてくる

しかしまた数年後には他の看板があることが当たり前になってその店の存在すら知らない若者がいずれ大人になって「なんすかその変な名前の雑貨屋さんw」なんてすっかり過去になり忘れ去られるという事実がまた寂しいものだ

数日後に姉から連絡があった

『馬麩湯堂が無くなっちゃうんだって!知ってた!?ショックー!』

「わたしもこの前知ったよー。ちょっと残念だねぇ。20年以上前に○○雑貨や●●店とか、雑貨やさんが立て続けに閉店した時に唯一残って頑張ってくれてたから…ショックだねぇ」

『私も同じこと思ってたよ!小さいときよく連れて行ってもらったよねぇ…しみじみ』

姉が「こいつとなら共通の話として通じる!」と連絡をしてくれたのかなーと思うとほのかに嬉しかった

きっと何十年経ってもわたし達のこの記憶は色褪せないだろう

ある晴れた日の午後

久しぶりに馬麩湯堂に一人立ち寄る

まだ商品の在庫は意外にたくさんあって
綺麗に陳列された傘を眺めていると
あるだけ売ったら終わりだと。全ての商品が無くなったら閉める。と店主と思われるご老人は仰っていた

閉店する前に子供用の傘を買いたい。と伝えると
話しながら店内を案内してくれた

「此処が無くなったら寂しくなりますね」

『もうわたしも歳が歳ですからねぇ』

「○○雑貨とか● ●店が無くなった時に、此処だけは続けてくれて…嬉しかったです」

『なつかしい!お客さん随分前の知ってますねぇ!』

どこか嬉しそうに話すご主人

「小さい頃に時々母親に連れてきてもらってました。この雑貨屋さんは高校の時は毎週来てました。眺めてることの方が多かったけど…笑」

店主は嬉しそうに笑う

子供用に数本良いのを見つけた
まだ少しだけ在庫はありそうだったから
後日子供と来て気に入ったのを買うと伝え
お店をあとにした

良いのがあればわたし用のと
あと母親にも買おうかな

雨が降る度に
その傘を天にかざす度に
馬麩湯堂を少しだけ思い出すだろう

その傘、どこで買ったの?と誰かに言われたら
わたしは少しだけ嬉しそうに
馬麩湯堂で買ったと答えるのだろう

もしも10年
万が一20年
その傘がわたしの手元にあった時

その傘、年季入ってますねーと
今のわたしくらいの歳の誰かに言われたら
わたしは少しだけ間を置いて
昔市街地に在った馬麩湯堂という雑貨屋さんで買ったの。と答えるだろう
きっと「なんすかその変な名前の雑貨屋さんw」
だろうな

でももしかしたら

『馬麩湯堂!なつかしい!ありましたね!小さい頃に親と一緒に行きました!』

そう答えてくれるかな
そう答えてくれたらいいな

『お客さん!随分前の知ってますねぇ!』

そう笑って答えよう
あの時の店主のように

お店は無くなっても
生きている限り微かな記憶に残る
不思議と陳列の様子や階段の雰囲気とか
驚くほど細かく脳裏に残っている

誰の記憶にもそんなお店や場所が在るはずだ
それがたとえ何十年も昔の思い出の中だとしても

それはきっとどんな商品よりも
何よりもかけがえのないモノのように思う

もうすぐ梅雨入り

あの傘が無くなる前に
あの店が無くなる前に

素敵な傘を買いに行こう。

きっと今より少しだけ

雨の日が好きになる

まふゆ
さん
地域:千葉県
職業:受付嬢
身長:160cm
体型:ぽっちゃり
血液型:秘密
星座:蠍座
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